今回も、生命保険に関して私が感じた「目からウロコ」をご紹介しますが、その中でも、最大かつ最重要ポイントが、この「値札」についてです。
「あなたは、今加入している生命保険に総額でいくら支払うことになるか、知っていますか?」
こう聞かれて答えられる人は、まず居ません。これって、本当におかしなことですよね。買い物をして、その金額がわからないんですから。そんな商品、身の回りにありますか?
しかも、生命保険は非常に高価な「買い物」です。生命保険文化センターの平成28年の統計を見ると、2人以上世帯の1世帯あたりの1年間に払い込む保険料の平均は38.2万円です。単純計算で、25歳から65歳まで払い続けると計算したら、38.2万x40年間=1528万円!
さらに、受取額を見ると
●死亡保険金は102万件で2兆8986億円、つまり、1件平均284万1764円の受取
●満期保険金は65万件で1兆4062億円、つまり1件平均216万3385円の受取
1528万払ってたったこれだけしか受け取れないなんて!?何度も目を疑う驚愕の数字でした・・・
ところが、こんな高価な商品にもかかわらず、わたしが入っていた保険は、どこにも値札が付いていないんです。保険証券にも、設計書にも総額が書いてありませんし、セールスである友人も教えてくれません。1500万円を超える高額な商品に「値札」を付けずに売る、そして「値札」を見ずに買ってしまう・・・非常におかしなことだと、皆さんも思いますよね!
ところが、このことを友人の大手生保セールスレディに伝えたら、「だって、生命保険なんだから、そんなもんじゃない?」「会社の先輩に聞いたら、そんなこと、聞く人がおかしいって言ってたよ!」って言うんです。
でも、その友人だって、日々の暮らしにおいては、家計のために1円でも安いものを買おうと努力している、2千円の買い物だって、必ず値札を確認してから買うはずなんですよ。それなのに、1500万円の生命保険については、値札を付けずに売ることに、何の疑問も感じていないなんて、絶対におかしいですよね!
なぜ、こんなおかしなことがまかり通っているのか、社内の専門家たち(以下、鬼教官たち)に聞いてみると、
「そりゃ、そんな高価な買い物だってわかったら、みんな、慎重に検討しちゃうでしょ。そうしたら、保険会社にとって都合のよい、会社が儲かる商品が、売れなくなっちゃうでしょ。」そして、結論は「高価な買い物、しかも、形の無い“契約”なのに、その金額を明示しないのは、その契約が不当なものである証拠である」との厳しい、しかし、ごく当然のお言葉でした。
皆さんも「値札」のない商品を買ってしまっていたら、是非ご相談ください。値札付けしますよ!
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