教官による、正しい保険の見直し方とは②

生命保険の正しい見直し方

 今回も生命保険のコンサルティングの実況中継をお送りしています。私の友人(大手生保のセールスをやっているお義母さんから保険に加入。絶対解約できないと言っていたのに、わずか30分で解約を決意した)への、私の先生のコンサルティングダイジェストです。

 子供のいない、友人のご主人に必要な保険は、
 ・終身保険
 ・単体の医療保険
 の2つだけです。

 教官は終身保険の提示に続いて、医療保険を提示しました。その内容は以下の通りです。

 ・入院1日あたり5000円の給付金
 ・手術は程度に応じて5万~20万
 ・先進医療

「先程言ったように、医療保険加入の基本は
 ・単体の医療保険に(特約ではない)
 ・終身保障で
 ・1人1契約

・・・ということになります。もちろんこの医療保険は、この3つの条件を満たしています。提示の保険は70歳で保険料の払込は終了しますが、保障は以降も生涯継続します。現在契約中の保険に付加されている入院特約は80歳迄。医療保障こそ生涯必要になるものですから、80歳で保障が終了してしまう事は大きな問題です。さらに現在の契約は、80歳迄の保障があると言っても、そのためには65歳時に225万円の一括支払いが必要になります。提示した設計では、そのような一時金は必要ありません」

 教官が提示した医療保険の月々の保険料は約4000円。トータルでは約192万円ですから、現在契約中の保険の、65歳時の一括支払いの金額よりも安い金額で済むのです。こっちの方がはるかにお得ですね。

 友人は教官の提案にすっかり感心した様子です。「すごい!ホントによくわかりました。保険って、きちんと説明してもらえば、簡単に理解できるものなんですね。それに、自分に合ったものを、自分の希望する形で買える物なんですね!」
 教官も嬉しそうです。
 友人は続けます。「何より、支払いの総額が全然違うのには驚きました」

 そうなんですよ。ここで比較してみましょう。
 
 ・契約中の保険の支払総額……25,270,000円
 ・提示した設計の支払総額…… 8,220,000円

 教官がいつも言う「値札」の大切さが良くわかりました。こんなに大きな差があるにも関わらず「値札」を付けずに販売していたことで、その差をあいまいにしていた訳ですから。

 しかも教官が提示した設計では、支払総額822万円に対して、生涯1000万円の保障と生涯の医療保障が継続するのです。
 教官の「“無事でよかったね”で済む設計は充分可能」という言葉も、実によくわかりました。これなら“保険で損をする”なんてことにはなりませんよね。参考までに65歳以降の保障内容を比較してみましょう。

 ・契約中の保険
・生涯300万円の保障
・80歳までの医療保障

 ・提示した設計
・生涯1000万円の保障
・生涯の医療保障

 もちろん、今すぐに死亡した場合は、現在契約中の保険の方が高額の保険金をもらえますが、それはなくても困らない保障であり、もらえる可能性の限りなく低い、マイナスの宝くじを買うようなもの。当たること(=死ぬこと)を願って毎月お金を払うなんて狂気の沙汰だな・・・と思ってしまいます。友人もそれに気づき、正しい値札を見たからこそ、どちらがいいかを選ぶことができたんですよね。
(続く)

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