解約を阻止する会社に要注意

知らなきゃ大損! 生命保険の基礎知識

 生命保険のコンサルティングの実況中継をお送りしています。私の友人(大手生保のセールスをやっているお義母さんから保険に加入。絶対解約できないと言っていたのに、わずか30分で解約を決意した)への、私の先生のコンサルティングダイジェストです。

 教官は続けます。 
「そしてもう一つ。これは保険の見直し作業を行う際に最も大切なことですが、必ず新たな保険に入ってから、古い保険を解約することが必要です。見直し作業を行うと、多くの人が、今までの保険契約の内容のヒドさに腹を立てて『すぐに解約してやる』と
いう気持ちになりがちなのですが、新たな保険に加入する前に解約をしてしまうと、その空白期間に何かあった場合には、大変なことになってしまいます。それに、健康状態などによっては、新たな保険に加入できないこともありますから」

 そうですよね。すると友人はこう言いました。
「わかりました。でも、そうすると、保険料は二重に払うことになってしまうわけですね」
 教官の答えです。
「いいえ、それは大丈夫ですよ。例えば現在契約中の保険の、銀行からの引き落としが毎月25日だとしましょう。そして新たな保険の契約作業を、今月の10日に行ったとします。健康状態などに問題がなければ、10日に作業を行えば15日遅くとも20日には新たな契約が成立します。その場合、契約時に1回分の保険料が必要になりますが、2回目、つまり、保険料が銀行口座から最初に引き落とされるのは再来月の末になります。」

「さて、今月の10日から15日に新たな保険契約が成立して、今月中に解約作業をすれば、今月25日に引き落とされた保険料は、来月の初旬ごろには口座に返金されます。もし今月中に解約ができなくても、来月中に解約ができれば、今月は2つの会社に保険料を払うことになりますが、来月は新たな保険料の引き落としはありませんから、保険料を重複して払うことにはならないのですよ」

 なるほど、保険の解約は新たな保険に加入してから。しかも保険期間は重複しても、支払う保険料は重複しなくても済むという事がわかりました。続いて、教官はこう言いました。

「ところで、どのようにして解約の作業を行うつもりですか?」
 友人は「エッ」という表情です。
「どのようにしてって・・・義母に言って解約してもらうつもりだったんですけど・・・でも、主人は、それが気が重いなって言ってたんですよ。私はもう、保険については義母のいう事は信用しないからいいんですけど・・・他に方法があるんですか?」
「まあ、あなたの場合は、お義母さんからの加入ですから、お義母さんに一言もなしに・・・というのはよろしくないでしょうが、そうでない場合は、直接窓口に行って解約作業を行えば、簡単に解約できてしまうんですよ。特に、保険料の重複を避けるためにも、お母様にはきちんと事情を説明をした上で、窓口に行って解約することをおすすめします。」

 「よく、解約はセールスさんに言わないと出来ないと思っている人がいますが、そんなことは全くありません。以前、ヒドいケースがあって、その人、私が窓口に出向くことをすすめたのに、セールスさんに『解約したい。ついては書類を届けてくれ』と言ってしまったんです。すると、いくら待っても書類は届かない。電話をかけても不在のまま。たまりかねて本社に電話をして書類を送ってもらおうとしたら『担当に行かせますから』という返事。本来は本社ですぐに対応すべきなんですよ。ようやくセールスさんから電話があったのが3ヶ月後。男の社員と一緒にやってきて解約を思いとどまるようにと必死のお願い。それでも解約すると言うと、今度は『これはイイ保険ですから』と新たな保険の提案。その勧誘もしつこくてイヤになったが、肝心の解約の書類は持ってきていない。ついにその人も頭に来て、窓口に出向いて解約したんです。行ってしまえばわずか5分で手続きは終了。本当にバカなことをしたと反省していましたよ」

 ホントに頭にくるヒドい話です。保険の解約は窓口に出向いて・・・これは私も経験しました。私の場合は、私を保険に勧誘したセールスレディの友人が、もうセールスの仕事がイヤになっていた頃だったので「解約したい」と連絡すると「いいよ、じゃあ、窓口に行っちゃってよ。それが一番カンタンだから・・・保険なんか売っちゃて、ホント、ごめんね」ということで、窓口に行ったんですよ。この最後の一言、なんか気になっちゃいました。以来、この友人とは連絡をとっていません。

 さて、ここまでがコンサルティングの実況中継でした。実際に費やした時間はわずか30分程だったのですが、色々なコメントや回想など、盛りだくさんの話題をはさんでの実況でしたので、長ーい原稿になってしまいました。
 この後すぐに、友人は、私の教官から新たに保険に加入。そして、無事、大手生保のセールスレディをしているお母さんから加入した生命保険を解約するに至りました。

 実況の最後に、この友人のコメントを掲載します。
「義母から加入した保険なので、絶対に解約できないと思いつつコンサルティングを受けたのですが、説明を受けて、すぐに解約を決意しました。本当に目からウロコ!生命保険は、親とか親戚とか友達とか義理とか・・・そういうレベルの買い物ではないんだと、本当に本当に実感しました。だって、思い切ってコンサルティングを受けたおかげで、無駄で余分な出費が1700万円も減ったんですから。コンサルティングを受けずにいたらと思うと本当にゾッとします。これをお読みの皆さんも、是非わからないままにしておかないで、コンサルティングを受けることを是非おすすめします。生命保険、おろそかにできないですね」

 ということで実況中継はここで終了しますが、次回からは、この後ちょっとした出来事がありましたので、それを紹介したいと思います。
(続く)

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