今回は、多く寄せられている質問を中心にお答えします。
<質問>
変額保険を提案されています。大手生命保険会社に勤める友人から「変額保険は危ない!」と聞いています。大丈夫なのでしょうか?それともだまされているのでしょうか。
<回答>
過去には変額保険に関する訴訟問題・裁判はいくつも存在しました。訴訟にまで問題が発展したのは以下のようなケースです。
1.多額の相続税が予想される資産家に「相続対策として変額保険が有効ですよ」と生命保険会社・銀行のコンビが提案してくる。商品は一時払いの変額保険で有期型のケースがほとんど。(変額保険には「終身型」「有期型」の2つがあります。終身型は一生涯の保障。有期型は一定期間の保障で満期金あり。満期金の額は運用によって増減します)
2.バブルが崩壊して変額保険の運用実績は低迷。銀行の金利にはるかに追いつかない。その結果、相続対策どころか、生きているうちに銀行に家や土地を取られてしまう。生保は「銀行への金利は私どもは関知しない」。銀行は「変額保険についての商品性、運用は私どもは関知しない」と言い逃れる。
3.こうして裁判に発展する。
こうした悪辣な商売をしながら紳士面をしているのが誰でも名前を知っている大手金融機関なのですから腹が立ちます。同様に、こうした輩と結託しているのが政府や役人なのですからあきれて物も言えません。
とは言え「相続税なんか無縁」という多くの方にとっては、変額保険は危ないものでもなんでもありません。一般家庭においては、保険の機能は「貯蓄性よりも保障性」でしょうから、同じ終身保険を買うなら、定額保険よりも保険料が安い変額保険を大いに活用すべきでしょう。
(続く)
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