前回からの続きです。
「その代わり、また電話して、同じ対応をされたら、今度は即座に消費者センターと金融庁と生命保険協会に苦情を持ち込みますよ。いつ、また電話するかわかりませんからね。大丈夫ですか?」
そう確認する教官に、保険会社の人は、「ハイ、もちろん大丈夫です!」と答えたそうです。
「教官、その後、電話したんですか?」と質問したら、「ハハハ。そこまではしないよ。でも、ヤバイから“規則だから窓口の場所は教えられない”って言う作戦は中止にするぐらいの対応はしたんじゃないか。まあ、本質的な態度は、どうせ変わらないだろうけど」と教官は言っていました。
「結局、どこまで行っても、一般消費者を誤魔化してセールスに売らせよう、という姿勢が根底にあるってことなんだよ。だから解約の時まで、窓口の場所を教えないなんて姑息な方法を取るわけでしょ。本社のコールセンターって言ったら、会社の表玄関みたいなものなのに、そんな対応をするんだから、あきれて物も言えないよ。本社がそんなだから、営業所が勝手に“解約防止マニュアル”を作るんだろうし、セールスレディが解約作業に応じないのも、これまた当然のことなんだよね」
その通りですね。よーくわかりました。しかし、これは普通に考えてみれば、ものすごくおかしなことだと思います。だって、本来は「自分の契約を解約する」という、単なる作業なのですから。そこにこれだけの思惑やら不審な対応やらが渦巻く生命保険の世界・・・1日も早く「まとも」な状況になって欲しいものだと、つくづく思いました。
最後に、解約についての必要なことをまとめておきます。
■ 解約の場合には決して担当に連絡せず、基本的にはコールセンターに解約書類の郵送を依頼する
(引き止めに合う、新たな転換契約を提案される、すぐに連絡をくれない、書類を送ってくれないなど、面倒なことがたくさん。しかもものすごく時間が掛かってしまうことが多い)
■ グーグルマップで○○生命××支社の場所を調べ、そこに出向く。
(契約した場所と解約の場所は関係ありません。従って「○○の場所でないと解約できません」「担当者に言って頂かないと解約できません」等の対応をされたら、それはウソをつかれたことになります)
■ 持参する物:保険証券、契約印、運転免許証などの身分証明書の3点。
そして教官からの重要な補足。「保険の見直し作業の一環として解約作業を行う場合は、必ず新たな契約が無事に成立してから解約を行ってください。先に解約をしてしまうと、新たな保険に入れない場合に困ってしまいますから。保険契約は重複しても、支払う保険料の重複は避けられますので」なるほど、重要なことですね。そして最後に私からの補足。
それは、解約作業1つでもこれほどたくさんの「知らないこと」が出てくるわけですから、保険の見直しにおいては、やっぱり教官のような信頼できるプロのコンサルティングが必要不可欠だということです。毎度の事ながら、今回もつくづくそう確信しました。
生命保険の正しい見直し方 書籍プレゼント!
質問・感想をお待ちしてます