自分の保険を見直した時のこと(1)

生命保険の正しい見直し方

 専門的な事はすでに書いてしまっていますから、生命保険販売に携っていない私だからこそ書ける、素人の方々が不思議に思う部分、わかりにくい部分についての話を書きたいと思います。ということで、まずは、私が自分の生命保険の見直しをしてもらった時の話をします。
 この出来事については、連載の1回目でほんのサワリを書きましたけど、その時の私の心境を素直に書いてみるのは、きっと皆さまのお役に立つことがあるんじゃないかな?と思った次第です。だから、その時の私の心境を、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
 以前書いたように、私、その頃は転職ホヤホヤだったんですけど、その会社に、数人の生命保険セールスの男性が頻繁に出入りしていたんです。結局その人たちが、私の今の教官になるんですけどね。
 当時の私は、彼らが生命保険のセールスに来ているのだと思っていましたから、「大の男が小さな事務所に何人も来て、バッカみたい」と思っていました。同時に「これしか人が居ない事務所なんだから、もうみんなセールスされちゃったんだろうな。新しいターゲットの私が入社したから、頻繁に来ているのかな?」と、“複数の男性から狙われている女”の気分になっていたんですね(笑)

 冗談はさておき、この感覚、みなさんも分かるんじゃないですか?「下手に会話なんかしたら、勧誘される」っていう感覚。ある意味、おかしな宗教団体と同じですよね。
 でも実際は、いつまで経っても、誰も私に生命保険の勧誘をしないんです。だから、最初は警戒していたけど、少しずつ打ち解けて話をするようになって、ある日、社長と3人の保険屋さんと、私の計5人でお酒を飲んだ時に、突然生命保険の話になったんです。
 その様子を第1回目に書いたんですけど、結局それがきっかけとなって、自分の契約している保険の内容にあまりの酷さに気付き、その保険を私に販売した友人と話をして友人の知識の無さに愕然とし、その反発で生命保険の勉強を始め、ついにはこのブログに書き続ける事になったというわけなんです。

 まず、言い出したのは社長でした。「そう言えば、キミ、保険に入ってるの?」って。
 ヤバイ!と思いましたよ。3人も保険屋さんが居るんだから、そんな話になったら、保険を勧められるに決まってるじゃないですか・・・。だから、慌ててこう言ったんです。
「はい。親友が〇〇生命のセールスやってて、その友達から、私向きのいーい保険に入れてもらってますから!大丈夫です。それに、これ以上保険に入れるようなお金無いし・・・今の生活でいっぱいいっぱいですから・・・」もう、しどろもどろになって言い訳してしまいました。

 そうしたら、何故か、社長と3人の保険屋さんが揃って大爆笑。そして、保険屋さんの1人が、社長にこう言うんです。
「ね。“入っているから大丈夫”って言ったでしょ」
 社長は「さすがですね~」なんて感心してる。
「“いっぱいいっぱいなんで”まで当たりましたね!」
 どうやら、私がどんな反応をするか予想されていて、それがピッタリ当たったようなんですね。

 社長は真面目な顔つきに戻って、こう言いました。
「キミね、“保険に入っている”って言えば保険を勧められないと思ったろ。この人たちは、キミが思ってるような“保険に入ってください”なんてセールスはしないの。逆なんだよ。保険に入っていないなら、話はそこでおしまいなの。それに、この人たちは、キミなんて相手にしてないから、保険の勧誘なんて、されないよ」
 えっ、そうなの?……と思いました。全然相手にされていないなんて……今まで警戒していたのが馬鹿みたいです。
 それよりも、わからないのは「保険に入っていないなら勧誘しない」ということです。入っていないから勧誘するんじゃないの?
「保険の勧誘、しないって……本当ですか?」
 私がそう聞くと、保険屋さんの1人が、
「するよ。するに決まってるじゃない。オレ、保険屋だよ」って言うんです。えっ、なにそれ・・・もう、意味不明すぎる!
(続く)

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