保険に関する具体的な事から離れて、それ以前の、「生命保険を考える際に必要な姿勢」について書かせていただきましたが、これ、今の私は、生命保険を見直す上で非常に大切な事だと思っています。
もっとも、このブログを始めた当初は気付きませんでしたが、たくさんの方から質問やご相談のメールをいただいて、お答えしている内に、「考える時の姿勢と、迅速な行動こそが大事なんだな」って気付いた結果なんです。
教官が同じようなことをいつも言っていたワケが、今になってようやくわかりました。ぜひ、多くの方にすべての記事をご覧いただければと思っています。
ここまで書き続けると・・・正直なところ、ネタに困るんです(笑)
書きたいことを思いついても、「あれっ?前に書かなかったっけ?」ってなっちゃって、バックナンバーを読み返すのですが、どこに書いたのか分からない・・・書かなかったのかもしれない・・・頭グルグル、書けずに時間だけが過ぎて行く・・・
いつもならここで教官に相談するんですけど、こういう事態になる度に相談するのも、何だか気がひけてしまって。だから、「今回は自力で!」と思ってウンウン唸っていたら、その甲斐あって、ありがたいことに良いことを思いつきました!
「自分だって何を書いたかわからなくなるんだから、読んでいる方はもっとわからなくなっちゃうに違いない!」・・・そう思ったんです。これぞまさに「素人の視点、平明な視点」ですね!(こじつけ?)
ということで、この辺で、生命保険を考える際の「基本の部分」をおさらいしておこうと思いました。
基本と言っても、また最初に戻って細かく説明するのではなく、生命保険を考えるにあたっての、大まかな「チェックリスト」のようなものを提示していきます。もしそこで何らかの「勘違い」や「認識不足」があったら、「自分は基本がわかっていなかったんだ!」って認識していただきたいと思います。
項目ごとのタイトルを見て、誤解やあやふやだった点に気付いたら、生命保険の加入や見直しの前に、まず基本部分をしっかりと認識しなおす作業は必要ということになります。
そうしないと、「生命保険で大損!」という事態に陥ってしまったり、「頑張って見直しをしたけど、結局は時間と労力のムダ」なんてことになっちゃいますからね。
では、スタート!
<1> 生命保険は「人」が対象。
損害保険は「モノ」が対象。
これは基本中の基本ですね。でも、これがゴッチャになっている人、とっても多いんですよ。年配の方には特に多いですね。注意すべきポイントをあげておきましょう。
「損害保険はモノが対象」‥‥これは自動車保険や火災保険を考えればすぐにわかりますよね。
でも、例えば、「自動車事故で入院や通院した時には、給付金が払われるんじゃない?人が対象じゃないの?」なんて思った方、いらっしゃると思います。そう、上記が基本なんですが、私、こう言った方がわかりやすいと思うんですよ。
生命保険は「人」が対象。
損害保険は「モノ」と「事故」が対象。
損害保険の代表的なものとして「傷害保険」がありますが、生命保険契約にも「傷害特約」があります。これは「事故で死亡、或いは障害が残った際のプラスアルファのオプション」で、生命保険会社では単体の保険としては売っていません。生命保険会社で売っているけど、生命保険ではないんですね。ちなみに、事故死亡の際に保険金がプラスアルファになる「災害死亡特約」(会社によっては若干名称が違う)も、生命保険契約によく付加されています。
ただでさえ「どこがイイのかわからない」程に流れている生命保険CMの中に、ポツンと損害保険のCMが流れていると、特にお年寄りの方なんかは、生命保険(医療保険)だと勘違いして加入しちゃうケースがあるんです。
でも、損害保険の対象は「モノと事故」ですから、病気で入院したって、給付金は貰えません。
それなのに、区別が付きにくいんですよ。おまけに「保険料が安い」とか「お葬式費用も」なんて言われたら、入ってしまっても不思議じゃありません。あれ、ちょっと問題じゃないかと思うんですよね。
見分ける方法は簡単です。【年齢も性別も関係なく保険料が一緒なのは損害保険】です。病気入院で給付金が出る保険は、年齢が高くなれば病気の確率が上がるので、保険料も高くなりますからね。「骨折などの入院で」なんてコメントがわざわざ入っているのも損害保険です。
とにかく、あんなに多種多様な商品を素人が比較する事自体が無理な話なのだとご認識ください。尚、上記で例示した損害保険が悪いって事ではありませんからね、念のため。
(続く)
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