今回は、過去に私が友人を信頼して加入していた「健康祝い金付き保険」についてのお話をします。
私が大手生命保険会社のセールスをやっている友人から「いい保険だから安心して」と頼まれて、お付き合いで加入した生命保険。その証券を、同じ会社にいるFPの方に分析してもらって驚きました。本当に目からウロコとはこのことです。その時の会話をダイジェストでお伝えします。
以下、三ちゃん先生(三)、小林(小)
(三)「この保険、死亡時の保障が2000万円になっているけど、今、死亡保障が必要?」
(小)「いえ。でも、入院の保障は必要かな?って思ったんで・・・」
(三)「それなら入院の保険だけ入ればいいじゃない。同じ保障内容でいいんだったら、年払で2万円でおつりが来るよ。月に1万4千円の保険料を払う必要なんてないじゃない?」
(小)「でも、この保険、3年ごとに20万円のおこづかいがもらえるんですよ、いいかなと思って」
(三)「じゃあ、この2000万の保障と入院の特約が、今のあなたに必要だったとしようか。その保障分の月の保険料は、ウチの会社の場合で月6千4百円。保険料はどの会社も大差はないから、高い会社だって、せいぜい7千円で済むんだよ。つまり君は、保障部分以外に毎
月7千円の余分な保険料を払っていて、それが貯まって3年ごとのおこづかいになっているワケだけど・・・計算してごらん、7千円×12ヶ月×3年がいくらになるか・・・合計25万2千円の余分なお金を払って20万円もらえる・・・いくら銀行の利率が低くたって、マイナスはしないでしょう? ものすごく損だと思わない? まして2000万円の保障も今は必要ないということになれば。どう、これでもこの保険、続ける?」
しかも、この三ちゃん先生、私が「もう、この保険、やめます」と言ったのに「じゃあ、ウチの保険に入りなさい」って一言も口にしないんです。契約が欲しくていい加減なことを言っているんじゃない・・・これはきっと、本当のことなんだ!そして多分、私にこの保険を勧めた友人はこのことを知らないんだ、早く教えてあげなきゃ!
そう思ったんです。
さっそく例の友人をランチに誘って、三ちゃん先生に教わった話をしてあげました。喜んでくれると思ったのに、友人との会話は、拍子抜けしちゃうものだったんです。(以下小林=小、生保セールスの友人=友)
(小)「・・・ねっ! おこづかいがもらえるって言ったって、実は損だってわかるでしょ。」
(友)「そんなことないよ、だって、おこづかいがもらえるんだから、おトクじゃない!」
(小)「だから~、計算したらマイナスしちゃうじゃない」
(友)「だって、会社の先輩がおトクだって言ってたもん」
(小)「???だって、計算したら52,000円も損してるじゃない?」
(友)「ちょっと何言ってるか分かんない」
(小)「分かんないって笑。今、計算したじゃない、保障だけ買うとせいぜい7千円なんだから、毎月余分に7千円払ってるでしょ?それが3年分なんだから~」
(友)「そんなことないよ、保障が1万4千円なんだよ、きっと」
(小)「じゃあ、おこづかいのお金はどこから出るの?」
(友)「そりゃあ、●●生命からでしょ?だいたい、保険なんだから、そういう計算しちゃいけないんだって。会社でそんなこと言う人いないもん。あんた素人だからそんなこと言うんだよ」
もう、レベルの差にビックリ! 基本的なことは教えられず、会社に都合のよいことだけを教育されてセールスに出される友人・・・本当にかわいそうになりました。「一体この差はなぜ生じるのか?」「私に素人だからと言った友人は、どれほどの知識があるのか?」それを知りたいと思い、勉強開始! そしてついに「じゃあ、保険外務員の一般試験、やってみるか」と模擬試験をもらってやってみたら、なんとこの試験の簡単なこと!わずか10分程度で出来てしまった答案は98点でした。
保険を販売するのに必要な資格ってたったこれだけなので、知識レベルに天と地ほどの差があるんだろうな~と思いました。
後日、友人には申し訳ないけど、このお祝い金つき保険はきっちり解約しました。さすがに気まずい気がして、顔を合わせたくなかったのでコールセンターに書類を送ってもらいました。
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