とても基本的な事なんですが、生命保険と損害保険の区別が分からないって方がたくさんいるんですよ。私もかつてはそうでした。ですから今回はこの2つの区別をきちんとしてみたいと思います。
大まかな区分けは
・生命保険‥‥「人」が対象
・損害保険‥‥「物」が対象
になります。
ただし、損害保険でも人が対象となる場合があります。それはケガの場合。もちろん損害保険にはたくさんの種類がありますので、そのすべてがケガを対象とした保険ということではありません。損害の中の「傷害保険」というものがケガを対象とした保険です。ケガをして通院や入院をした際には給付金が支払われます。
一方、生命保険の医療保険や入院特約は、病気・ケガのどちらでも、入院や手術をした際には給付金が支払われます。ただし、生命保険の「通院特約」というものは、病気やケガで入院して、退院した後の通院に対して給付金が支給されます。入院なしの通院だけでは給付金は支払われません。この点を誤解している人が非常に多いのでしっかりとご確認くださいね。
また、生命保険にも事故だけを対象とした「災害死亡特約」「障害特約」というものがあります。これは事故で死亡した場合、保険金(=病気で死亡した場合の保険金額)に上乗せして支払われるもので(障害特約は事故で体に傷害が残った場合にも程度に応じて支払われる)、単独で支給されるものではありませんし、単独の保険としての販売はありません。
もう1つの大きな違いは、何か起きた場合、生命保険は契約した金額が支払われるという点です。例えば入院は1日〇円、死亡は〇千万・・・と自分で決めることができるのに対して、損害保険は、契約した保険金額の範囲内で、実際に被害を受けた分の金額が支払われる(“実損填補”と言います)という違いがあります。
上記の違いをきちんと把握せず、「保険料がわずか○○円」という広告を見て損害保険に加入し、本人は病気の入院や手術の保険に加入していると思っていたが実際はケガのみの保険だった・・・というご高齢の方が結構いらっしゃるそうです。ご注意下さい。
(続く)
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