前回までの医療保険についての話はいかがでしたか?非常に数の多かった質問なのでたっぷり書かせていただきました。
さて、今回はちょっと主旨を変えて、解約作業についてのお話です。実は、これもかなり多い質問(愚痴?)で、最初は非常に困りました。私は保険業務の仕事をしているわけではありませんから、事務作業についてはわからないのです。でも、その都度、教官に教わっているうちに、なぜこの質問が多いのかという理由も良くわかりました。折角、保険の見直しをしても、解約や契約内容の変更でつまづいては勿体無いですから、是非、参考にして下さい。
<質問>
保険を解約しようとして担当に連絡したら、いつまで経っても書類が送られて来ません。電話をしても何だか居留守を使っているようで、連絡が取れないのです。どうしたら良いでしょうか?
<解説>
この質問を受けたとき「これはヒドい!」と思い、早速教官に教えを請いに行きました。正義感あふれる教官の事ですから、さぞ怒るだろうと思いきや「こんなこと、お前に聞いたって仕方ないのにな」なんて、平然としているんですよ。
理由を聞けば「毎度のことで、怒る気にもなれない」とのこと。教官によれば、こうした低レベルの大手保険会社はたくさんあって、教官のコンサルティングの際には解約や契約内容変更の方法もきっちり説明するそうです。だったら早速‥‥ということで、その詳細についてのレクチャーをたっぷり受けることになりました。
最大の問題は、こうした保険会社の姿勢にあるのは言うまでもない事なのですが、実際に解約できずに、あるいは解約に時間が掛かって困っている人がものすごくたくさん居るとのことですから、適切な対処の方法を知っておけばトラブルの回避には役立ちますよね。
「そもそも担当のセールスに電話しちゃうから解約できないんだよね。担当者に連絡するからこじれるんだよ。連絡なんかしないで、コールセンターに電話して、解約書類を送ってもらうのが一番簡単。郵送で終わるからね。もしそれができないって言うんなら、直接窓口に行けばイイの。」そっか・・・それで、窓口はどこにあるんですか?
「そんなの、グーグルマップで調べれば、自宅や会社の近くの窓口がどこにあるか分かる。大手の生保は、駅前に必ずビルを持ってるし‥‥まあ、その資産価値が激減してるから財務状況もガタガタなんだけど‥‥だから、解約できる窓口は結構たくさんあるんだよ。会社によって呼び名は違うけど、大抵は“支社”には窓口がある。“営業所”はセールスさんの基地であって、窓口はない」
窓口に行くのはわかりました。次に、何を持って行けばよいかと言うと「保険証券、契約印、運転免許証などの身分証明」の3点あれば大丈夫だそうです。
「この3つを持って窓口に行って“解約します”って言えばOK。銀行の窓口と一緒だよ。そうすれば5分もあれば解約作業はおしまい」なんだ、簡単なんですね。でも、窓口でも「解約は損ですよ」なんて言われるんじゃないですか?「そりゃ、向こうだって商売だから、それぐらいのことは言うかも知れないけど、あくまで保険契約は契約者の物なんだから“解約です”って3回くらい言えば、それ以上は引き止めないよ」
聞いてしまえばとっても簡単ですね。以上でレクチャーはおしまい‥‥かと思ったら、実はここからがものすごく長かったんですよ。
(続く)
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