前回からの続きです。
解約の申し出があってもすぐには解約させないために、「こうやって、6ヶ月間は保険料を払ってもらうようにしましょう」などというマニュアルまでかつては存在した(今ではわかりませんが、過去に実在したことは事実なんですって。)なんて、まったくヒドい話です!大体、保険契約って、契約者のものでしょ?それを保険会社・セールスのものであるかのように勘違いしているんですよね。
契約者を、単なる財布としか考えていない会社の姿勢があるからこそ、こんなマニュアルまで作成するんです。許せないですよ。
「これだけじゃないよ。他にもたくさん、契約者を無視した対応を見たことあるんだ」と教官。「以前、同じように、お客様から“解約したいって担当に電話したけど、全然解約できない”って相談があったんだ。だから“窓口に行けば簡単ですよ”って言ったら、“窓口ってどこにあるんですか?”って訊くから“それなら調べてあげるますよ”って言ったのよ。で、すぐに電話番号案内で本社の番号を調べて、近くの支社の所在地を聞こうと思ったら、電話に出た本社の女性社員が、まったくふざけた対応をするんだよ」
電話での会話をここで再現してみましょう。
「ご契約者の方ですか?」
「はい、そうです」(これはウソですがご勘弁を)
「どのようなご用件ですか?」
「手続きが出来る窓口のある場所を教えて欲しいんですよ」
「どのような手続きをなさるんですか?」
「・・・言わなきゃ教えてくれないの?」
「はい。」
「本当? 手続きの内容を言わないと教えてくれないって、おかしいんじゃないの?」
「でも、その様に決まっておりますので」
「ヘーーー、あっ、そう!」
この方、ついに教官を怒らせてしまったようです。怖いもの知らずとはこのことです・・・
保険会社の誤魔化しの対応が、ついにあの温厚な(と本人は言っているが、実は非常に短気!)教官を怒らせてしまったのです。ここから、鬼教官の1000本ノックが始まります・・・
「おたくの会社は、契約者が窓口に用事があるから、その場所を教えて欲しいって言ってるのに、それを教えないんだ?なぜ?理由を教えてよ」
「しかし、規則ですから・・・」
「へー。じゃあね、あなたがあなたの口座のある銀行に同じ事を訊いて、支店の場所を教えないって言われたら、どう思うよ?そんなことする銀行、あると思う?」
「いいえ・・・」
「私が宅配便の配達人で、お宅の場所がわからないから教えてって言っても、規則だからって教えないの?」
「・・・お教えします」
「じゃあ、私が契約者じゃなくて、オタクの保険に入りたいから、窓口で説明を聞かせて欲しいって言っても、窓口の場所を教えないの?」
「いいえ・・・お教えします」
「じゃあ“規則だから教えない”ってどういうことよ?ホントにそんな規則があるの? あるとしたら消費者センターに苦情を言うから、あなたの名前、教えてよ」
「すみません・・・少々お待ち下さい」
まったくもって、反論の余地もない教官の追及に、コールセンターの女性はなすすべもありません。そりゃそうですよ。素人なら騙せても、相手は百戦錬磨の教官なんですから。消費者センターの名前まで持ち出されて、慌てて上司を呼びに走ったようです。
ということで、電話は代わって上司の登場です。
「すみません。担当の者の勘違いで失礼をいたしました。窓口の場所ですか?」
そう言うなり、バカ丁寧な口調で、近くの窓口を4つも教えてくれたそうなんです。細かい道案内まで付けて。でも、用事は済んだからありがとうで済ませられるものではありません。教官は、さらに質問を続けたそうです。
(怖いですが続きます)
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