前回までで「解約の方法について」は終了しました。解約の方法についての記載だけでまさか5回も続くとは思いませんでした。自分の契約を解約するだけのことなのに、こんなに言わなくてはならないことがあるなんて、つくづくおかしなことがまかり通っている世界だと思いました。さて、新たに多く寄せられた質問の中からの抜粋になります。家計を預かる者として、最も気になるテーマですね!
<質問>
家計が苦しいので保険料を安くしたいのですが、どの保険を選んだら良いのでしょうか?
<解説>
「学資保険がどうとか、医療保険がどうしたとかいう問合せも確かに多かったけど、ダントツに多かったのは“保険料を安くしたいのだけれど、どうしたら良いのでしょうか?”じゃないのか?なんでまだコレを書いてないんだよ!」
いきなり教官のダメ出しを食らってしまいました・・・おっしゃる通りです。
まずはいきなりの教官の結論。
「基本は簡単。保険料を安くする方法はたった2つ。1つは“保障額を減らす”2つ目は“保障期間を短くする”これしかない」
そう、単純な話・・・今の私ならすぐに納得できるのですが、初めて教官の話を聞いた頃だったら、そう言われてもすぐにはピンと来なかったんじゃないかと思って、さらに突っ込んだ話を要求しました。
「そんな単純な話にも関わらず、それを実行できない要因が、やっぱり2つあるんだよね。これがほとんどの保険契約者が抱えている大きな問題なんだよ」教官からこう言われて、私にもピンと来ました。
それは「保険料を安くしたい。どうすれば?」というたくさんのご質問をいただき、それに対して私なりのお返事を返すと、不思議と「そうは言っても・・・」と否定的な反応をされてしまう場合が多いことなんです。当初、これにはかなり驚きました。だって、保険料を安くする方法を聞きたいと言って来た本人が、その方法を教えても、自分の中で否定しちゃうんですから。
だから、私、思わず教官に言ったんです。
「やっぱり、自分にとって必要な保障額が全然わかっていないからでしょうか?」
「そう。でも実際はそれ以前の問題。簡単に言っちゃえば、生命保険に対する圧倒的無知がこうした問題を引き起こす最大の要因なのよ。実際は、生命保険って、ものすごく簡単なものでしょ。だって、色も形もない、ただ数字だけで表される、きっちりした“契約”なんだから。ニュアンスも何も無いんだしね。実際、お前だって、最初は何も知らなかったけど、教わってるうちにものすごく簡単だって理解したんじゃないの?」
「はい。教わる前は“生命保険は難しい”って思ってたけど、それは単なる自分の思い込みだって、すぐにわかりました」
「でしょ。でも、未だに多くの人が“生命保険は難しいからねー”なんて、何にも知らんくせに口にしちゃうわけよ。一種の迷信みたいなもの。まあ、これが大手漢字生保100年の努力の結晶なんだけどね」
お読みの方の中にも「生命保険は難しい」なんて思っている方、たくさんいらっしゃると思います。でも、はっきりと断言しますけど、それは全くの思い込み。最初は素人、今ではこのコラムを書いている私が言うのですからウソではありません。
(続く)
生命保険の正しい見直し方 書籍プレゼント!
質問・感想をお待ちしてます