<質問>
家計が苦しいので保険料を安くしたいのですが、どの保険を選んだら良いのでしょうか?
<解説>
「何も知らんくせに“生命保険は難しい”と思い込んでしまっている人はものすごく多い。そういう人は、難しいんじゃなくて、自分が基本を何も知らないのだということをわかってないんだよね、残念ながら。これは、日本の大手漢字生命保険会社が、100年にわたって、どんどん生命保険というものをわかりにくくする努力を続けて来た結果に他ならない。理由は簡単。わかりやすくしちゃうと売れないし、儲からないから。」
「でも、あなたはすでに経験したように、きちんと教わってしまえば、30分もあれば基本の勉強は終了なのよ。セミナーやっててもそうだよ。基本部分なんて15分で話が終わっちゃう。それからいくら質問を受け付けたって、1時間もすれば質問も尽きちゃうんだから。」
ほんと、実際、その通りなんですよ。私も、最初に授業を受けたときは「えっ、これでおしまい?」と思ったくらいなんですから。でも、今となってみれば、それが当然の事なのだってわかるのです。
「だから、15分で習得終了の生命保険の基本を知っていて、その上で自分に必要な保障額さえ知っていれば、“保険料を安くしたいのですが、どうすれば‥‥”なんて質問が出てくることすら無くなるはずだもんね。だって、そうでしょ。適正な保障額をきちんと認識していて、それに従って保険を買ったとしたら、単品商品ごとの保険料の差は各社ほとんどないのだから、それが適正な保
険料ってことになる。それを、基本を知らない、必要な保障額も知らない、おまけに購入した生命保険の代金すら知らない‥‥だから、どうしたら良いのか全然わからない、行動できない、その結果、会社の利益しか考えていないような保険会社にボッタクられちゃう‥‥これ、当然のことなんだよね」
「ということは、まず勉強しなくてはダメ‥‥?」
「そうなんだけど、でも、勉強って、どこでどうやればイイの?って話になっちゃうでしょ。あなたは我々という先生が居たから良かったけど、一般の人はそうは行かない。その結果“インターネットで商品比較”なんて、足し算もできないのにいきなり微積分の問題に挑戦するような時間の無駄でしかない作業をする人がたくさん出てきちゃうことになるワケだよね」
そうですね。私のように、身近に信頼できる先生が何人も居たなんてこと、普通はあり得ませんからね。
教官の言う「保険料を安く出来ない人が多い2つの理由」の1つ目は要するにこういう事でした。
「つまり“3つの保険”を理解できていないから保険料を安くできないわけよ」
「何度も言うように生命保険は“定期・養老・終身”の3種類しかない。これは全世界共通。それぞれの内容を理解するにも15分くらいしか掛からない。それを理解して、自分にはいくらの保障が必要なのかを知れば、あとは3つの保険の中から必要に応じて好みの商品を選ぶだけ。」
「もし“保険料を安くしたい”って考えてるなら、一番安く済む組み合わせを選べばいいわけでしょ。毎日、家計のやりくりをしていることを考えれば、そんなこと、何でもないわけよ。もちろん“少々高くても、後々のことを考えればこっちの方がイイ”って考えても構わない。そう考えてみれば、日用品や服を買うときと全然変わらない作業なんだよね。」
「ところが、ほとんどの保険セールスは、3つの保険について教えてくれない。教えないままに、ありとあらゆる特約のついたセット商品を、いきなり“これは新商品でオススメですよ~”なんて言って提示してくる。そうすると、多くの人は、そのセット商品の固まりを生命保険というものだと勘違いしてしまう。もちろんその提案書には“値札”すら付いていない。他の商品と比較しよ
うにも、最初からたくさんの部品がセットになった商品同士だから比較のしようがない。結局、基本をまったく理解しないままに、セールスさんの押しの強さに負けて契約してしまう‥‥そうした人が大半なわけよ。」
「こんな状況だから“保険料を安くしたい”って思っても、どこをどうすれば良いのかさっぱりわからないのも当然だよね。A×B+C=保険料‥‥ってことが認識できていれば“Cをなくせば安くなる”とか“Bは変えられないけど、Aを少なくすれば安くなる”とかってわかるけど、その基本が全然わかっていないのだから、結局どうしようもない‥‥ってことになっちゃっているんだよね~」
(続く)
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